第3章
便失禁診療の概論
3. 症状と診断方法

詳細な問診、診察

問診では主に以下の項目を確認する。

  • 日頃の排便状態(排便回数と便性)
  • 便失禁の状態

(発症時期、発症契機、便失禁症状:漏出性·切迫性、便失禁の頻度と量、
何を漏らすか:固形便·液状便·粘液·ガス等)

  • 出産歴(会陰裂傷の有無、鉗子·吸引分娩の有無等)
  • 消化管疾患の既往歴、手術歴
  • 現在かかっている、または治療している疾患について
  • 現在服用中の薬について