第3章
便失禁診療の概論
5. 治療法

SNMの作用機序

作用機序については諸説あり、未だ明確ではない。

SNMの作用機序についての4つの仮説:

  1. 1.

    外肛門括約筋·肛門挙筋の活動性改善
    陰部神経を刺激することによる外肛門括約筋等の活性化。

  2. 2.

    求心情報の知覚の調整
    求心性体性神経を刺激することにより、過敏となっている求心性情報を抑制。

  3. 3.

    体性-内臓反射
    求心性体性神経を活性化することにより、大腸の活動を抑制し、内肛門括約筋の活動を強化。

  4. 4.

    排便中枢への作用
    陰部神経や腰仙部経路を通じて、排便中枢に作用。