第2章
SNM(仙骨神経刺激療法)の概要
1. 歴史と概要

SNMとは

SNMとは、仙骨神経を電気的に刺激することにより便失禁および過活動膀胱の症状改善を目的とした治療法である。

SNMが刺激対象としている仙骨神経(仙髄神経)が関与するものは次の通りである。

  • 外肛門・尿道括約筋、骨盤底筋の運動
  • 直腸・膀胱の知覚
  • 自律神経

SNMによる治療を理解するためには、
下部尿路、腸、肛門括約筋、および骨盤底の解剖と神経支配を理解することが重要である。